夏休みなので空木岳へ行ってきた。
空木岳は最低でも山中で1泊必要なので連続休暇時じゃないと行けない。
伊那のホテルに前泊し6:50頃菅の台バスセンター到着。
始発は7:15だが既に長蛇の列。
空木岳は行程が長いのにこれは痛い。
8時頃の臨時バスでしらび平駅まで行くも、ロープウェイも混雑ですぐに乗れない。
千畳敷駅に着いたのは9時過ぎ、いつも思うけど宝剣岳が倒れてきそうだ。
8時半には歩き始めるつもりだったのに30分以上の遅れである。
山小屋の夕食が17時からなので16時半には着きたい。
極楽平への登山道を歩く、千畳敷は凄い人出だけどこっちは人は少ない。
早くも雲が湧いてきた。
極楽平から宝剣岳方面を見る。
いつも宝剣岳に向かうが、今回は南方面の木曽山脈縦走路を歩く。
最初はほとんど平坦で島田娘の頭に到着。
春先に平地から木曽山脈を見ると島田娘の雪形が出るがその上のほうの場所。
これから行く先を眺める、ど真ん中一番奥に空木岳が見えているが稜線を上がったり下がったりすることが予想できる。
せっかくロープウェイで上がってきたのにどんどん下がって行く。
要所に指導標があるので道に迷う心配は無い。
雲が出てきて空木岳が隠れそう。
木曽側、伊奈川の谷を見る。
檜尾岳への登り。
檜尾岳で長めの休憩、やっとこの日の行程の半分くらい。
東側を見ると檜尾小屋。
昨年2022年から営業小屋としてリニューアル、中央アルプスでは数少ないテント場も開設。
南側を見る、次は熊沢岳へ登る。
まだいくつもピークを越えていかなきゃならない。
熊沢岳直下、だんだん登山道が厳しくなる。
登山者が休憩しているのが見える、あと少しだ。
熊沢岳に着いた。
熊沢岳を過ぎるとしばらく平坦、行く手に見える台形の山がこの日最後のピークの東川岳だと思った。
なので熊沢岳では休憩無しで進む。
駒ケ根の平地がよく見えるようになった。
台形のピークに達すると次のピークが見えた、東川岳はまだ先だ。
左が空木岳、右が東川岳。
気力が無くなりしばし休憩。
同じ行程の何人かと抜きつ抜かれつで交わす言葉は「長いねえ」である。
16時頃、東川岳着。
空木岳の雲が取れて全容が現れた、次の日これを登らなきゃならない。
あとは急坂を下りこむだけなのだが右足の腸脛靭帯炎の症状が出てきたのと、外反母趾気味で長時間歩くと痛みが出るのでゆっくり下る。
この日の宿泊地、木曽殿山荘着16時20分。
なんとか夕食前に到着することができた。
昔ながらの山小屋で1階が食堂兼公共スペース、2階が大広間。
ここまでで持ってきた水2lを消費したので2l追加購入。
現金をあまり持ってきてないので酒を飲むのはやめておいた。
夕食後、夕暮れの雲を外で眺める。
消灯は20時、こんな早く寝られる訳がない、もともと山小屋苦手だし。
4:30起床、寝られたのか寝られないのか記憶が定かではないってことは少しは寝たんだと思う。
5:00朝食、5:30出発、周りが赤く染まる。
木曽側の灯りが見える。
空木岳頂上まで標高差200m、天気は良いけど稜線なので強風。
頂上が近づくほど急になる登山道。
見えているてっぺんは山頂ではない。
2時間弱で空木岳山頂到着。
素晴らしい眺望。
富士山の頭が少しだけ見える
木曽谷方面
遠く北アルプスの山並み
30分ほど山頂を楽しんで下山開始。
下山は池山尾根を下る、下りとはいえ標高差2000mもあるので先は長い。
頂上直下の空木駒峰ヒュッテで下山装備を整える。
駒石までは高い樹木はなく見通しが良い。
駒石は裏から登れるとガイド本に書いてあった、裏に回ってみたが登れても降りられそうにない。
空木平からは樹林帯に入る、下るだけならいいけど、途中軽く上りもある。
各チェックポイント毎に休憩、歩き続けると膝に負担がかかるから休み休み。
暗くなる前に菅の台に着けばいいのだ。
難しいところは小地獄、大地獄と呼ばれる急傾斜の場所だけである。
池山小屋の水場で長めに休憩、残り500mlを切っていた水を補給。
池山小屋から1時間で池山林道終点。
標高1360m、菅の台バスセンターは標高850mなのでまだ標高差だけで500mもあるが平地がかなり近くなった。
本来はここまで車が入れて駐車スペースもあるが、落石等の管理上の理由で閉鎖されている。
関係者の車両が置いてあるので林道自体の通行は支障なさそうだけど、近年は何かあったときいろいろ言われないように閉鎖している道が増えた。
林道とは別に登山道があるのでさらに下りこむ、最後は駒ケ根高原スキー場の横を歩いて空木岳登山口着。
小屋を出てから9時間。
菅の台バスセンターまで道路を500m歩いて駐車場に戻ってきた。
定番のこまくさの湯で2日分の汗を流した。
今回のルート、距離24.1km、累積上り2213m、下り4004m、体力落ちた今の自分には厳しい行程だった。