本当は大朝日岳に行きたくて鶴岡まで前日入りしていた。
4時起床のはずが起きたのは7時。
これまで何度も大朝日岳に行こうと計画してきたが何故かいつも寝坊してしまう。
大朝日岳は全行程10時間は必要なので早朝出発が必須なのである。
仕方ないので鳥海山に計画変更。
最短経路の湯の台口を目指す、以前1度湯の台口から登ったことがあるのでだいたいの事は解っている。
9時登り始め、登山口から鳥海山の外輪山が見えているほど天気が良い。
最短経路とは言っても登山口の標高は1200m、山頂は2236mなので標高差1000mもある。
八丁坂で足慣らし、以前は無かった8分の○っていうペイントがあるので目安になる。
鳥海山の良いところは海が近いこと。
天気が良いのでどこまで上がっても滝の小屋が見える。
登り切ると河原宿小屋、小屋は営業をやめて久しいので荒れ放題、以前は扉が開いたが、建物が傾いて扉はもう開かなくなっていた。
見えているピークは山頂ではない。
小休憩後登り始める、まだ雪が残っていた。
薊坂と呼ばれる急坂を登れば外輪山の伏拝岳に到達、外輪山を回って最高点の新山を目指す。
まだ先は長い。
新山への岩登りを経て最高点到着。
最高点は5人もいればいっぱいの狭い場所、写真だけ撮って神社横の広場で休憩にした。
秋山は日没が早いのであまりゆっくりしてもいられない。
日の入りは17時23分、登山口まで3時間かかるとして、下山開始が14時前、ギリギリである。
伏拝岳まではメイン登山口である大平や鉾立への登山者で歩いている人は多い。
伏拝岳から見る飛島、伝承では鳥海山の山頂が噴火で飛んで島になったと言われている。
下の方には鳥海湖。
霞が薄くなって寒風山が浮かび上がってきた。
伏拝岳からは1人黙々と歩く、天気が良くて麓の自分の車が見えているほどだが、登山者の姿は見当たらない。
16時、河原宿小屋で最後の休憩、17時を少し回って湯の台口の駐車場着。
周囲は薄暗くなって月がきれいに見えた。
八幡町の日帰り入浴施設ゆりんこで汗を流して、風呂から出たら19時半、家まで400km、なるべく有料区間は使わずに走ったので結局家に到着したのは翌11時頃だった。
