活動日誌

主に登山とスキーの記録です

鳳凰三山2日目 2019年 8月 1日

南御室小屋テント指定地で迎える朝、雨は上がって青空だ。
5時起床、6時出発、この日は鳳凰三山を経て青木鉱泉に下山する長丁場。

南御室小屋裏から急な登りの連続、背中の荷物が重いので肩が痛くなる。
砂払岳で休憩、昨日よりも白峰三山の眺めが良い。
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薬師岳小屋の前を通り過ぎて、少し上がったところに薬師岳の標柱がある。
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鳳凰三山最初のピーク。
しかしここより東側の地点が標柱の場所より標高が高いのでそちらにも行ってみた。

薬師岳から白砂の稜線を歩いて1時間、観音岳に到着。
観音岳は標高が2841m、鳳凰三山では1番高い。
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ここまで来ると地蔵岳が見える、オベリスクと呼ばれる岩峰が特徴的。
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いったん鞍部まで下って、赤抜沢ノ頭へ登り返す。
登山道は花崗岩で白っぽい。
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この登り返しがキツくて赤抜沢ノ頭に着いた頃には腿が痛くなった。
赤抜沢ノ頭からはオベリスクがすぐそこに見える。

少し下って地蔵岳の標柱、ここも薬師岳同様登山道上に標柱があるが、ピークはもちろんオベリスクのてっぺん。
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ここまで来てオベリスクに登らないわけにはいかない。
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オベリスクには昨シーズンまで存置ロープがあったらしいが、今は取り払われているので行けるところまで。
てっぺんの大岩直下まで行って満足した。
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地蔵岳から鳳凰小屋までは砂が深い急坂を下る。
鳳凰小屋着11時半、ここも南御室小屋同様水が豊富。
今朝南御室小屋から抜きつ抜かれつしてきた登山者とここでも出会った。
鳳凰三山キツいっすね」と言ってる割に余裕がありそう。
小屋の主人を交えて、青木鉱泉発15時のバスに乗れるかどうかを話す。
15時発はかなり厳しい、御座石鉱泉へ降りれば乗れるかもということだった。
そして14時頃から雨が降る、青木鉱泉コースは沢渡りが数カ所ある、沢が増水したら無理をしないでとアドバイスを受ける。

それなら17時発の最終バスに乗ることにした。
鳳凰小屋12時発、コースタイムは3時間50分、残りは5時間、普通に行けば問題無いはず。
坂を下り続けて五色の滝へ。
滝つぼまで道が付いているが、足が疲れているので滝つぼまで行かずに途中から眺めた。
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次の白糸の滝で昼食にした。
13時出発、この後の登山道が急勾配の連続、下りは心肺は楽なのだが足にくる。
そして山小屋の主人の予想通り雨が降り出した、運良く岩陰があったので濡れずに合羽を着られたが、標高が下がっていることもあり暑い。

鳳凰の滝で後ろから来た女性登山者に道を譲る。
「青木鉱泉まであと何時間くらいでしょうか?」と尋ねられた。
私も初めてだけど、地図情報から「あと2時間はかかるでしょう」と答える。

少し休憩して歩き始める。
疲労で歩みが遅いがそろそろペース配分を考えないとバスに乗り遅れそうだ。

南精進ヶ滝分岐に15時までに着けば17時のバスに乗れそうだ。
南精進ヶ滝分岐から青木鉱泉までコースタイムは1時間20分、疲労しているとはいえコースタイムで1時間20分の道に2時間掛けるほど落ちぶれてはない。

雨は益々酷く登山道に水が流れる所もあったが、沢の増水はそれほどでも無い。
濁りも少なく、手持ちの水が少ないので沢水を飲んだくらい。
水量が多いと水の勢いに圧倒されるし、水が濁るので飲めない。

南精進ヶ滝分岐到着15時、予定通りだ。
時間が無いので滝見はやめておいた。
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鳳凰小屋から一貫して樹林帯の中を歩いてきたが、もうすぐ視界が開けるというところで、鳳凰ノ滝で道を譲った女性登山者が登山道の真ん中に座っていた。
疲労で足が進まない」って。
でも、見た目はまだ元気そうだったから「あと少し、あと少し」と声を掛けておいた。

視界が開けると同時に登山道は斜面崩壊で無くなっていて対岸の林道に迂回する。
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疲労困憊のこの状態で普通の道路を歩けるというのが嬉しい。
迂回路終点で鳳凰小屋でも会った登山者に追い付いた。
「かなり雨に降られたなあ」と言ってたが、この人はまだまだ余裕ありそう。

迂回路終点から10分で青木鉱泉に下山。
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2日で18km歩いて疲れた。
時刻は16時20分、バスの出発まで40分ある。
誰でも使える休憩舎があり、傍らには自販機があった。
250円という山価格だが、コカコーラがおいしい。

青木鉱泉の女将さんから韮崎駅までの乗車券を求める。
「もうバスは下の駐車場に来ている、今、お風呂に入ってる人が2人いてバスに乗るから、乗るまで出発しないでと運転手に言づけして」と頼まれた。
二人というのは鳳凰小屋からここまでで会った2人である。

青木鉱泉から少し下った駐車場からバスに乗る。
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出発時刻の17時になってもお風呂に入っている2人が来ない。
3分遅れて走ってやってきた、バス乗り場が鉱泉前だと勘違いしていたらしい。

バスは御座石鉱泉に寄って1人乗せ、乗客は4人で韮崎駅へ。
本当は18時4分発の塩山行きに乗りたかったが、国道20号の渋滞で乗れず。
30分ほど待って18時38分発の大月行きに乗車。
甲府で降りて車に戻ってきたら19時。
もう少し体力をつけないとだめだな。