活動日誌

主に登山とスキーの記録です

黒部五郎岳 2021. 9.16

f:id:hon1976:20210923162301p:plain
この日は最終日、ここまで4日間40km歩いてきたので足の疲れがピークだ。
黒部五郎小舎の朝食は5時から、起きたときはまだ真っ暗、同室の人が雲ひとつ無いきれいな空だよと教えてくれたので外に出て空を見上げるとオリオン座が見えた。

6時出発で黒部五郎岳のカール内を上がる。
f:id:hon1976:20210923161039j:plain

黒部五郎岳という名はもともと信濃側からの名称、越中側からは鍋岳、飛騨側からは中ノ俣岳と呼ばれていた。
鍋のように大きく真ん中がえぐれている山体で、鍋の中は緩やかだけど鍋の縁に上がる時はとんでもない急坂になる。
2時間強で山頂到着。
f:id:hon1976:20210923161847j:plain

青空、周囲の山や、高山市の平地が見えた。
笠ヶ岳と雲に隠れつつある乗鞍岳、御岳山。
f:id:hon1976:20210923161303j:plain

雲ノ平と水晶岳
f:id:hon1976:20210923161532j:plain

薬師岳、バックは立山方面。 
f:id:hon1976:20210923161752j:plain

神岡、高山方面
f:id:hon1976:20210923161352j:plain

カール、左端のジグザグを登ってきた。
f:id:hon1976:20210923161814j:plain

このあと辿る北ノ俣岳方面の稜線。
f:id:hon1976:20210923161448j:plain

山頂で他の登山者と話し込んでしまい出発は9時半、予定より30分遅れの出発。
山頂から見たときは、黒部五郎の肩を降りてしまえばあとはなだらかな稜線が太郎兵衛平に続いていたが実際はかなりのアップダウン。
しかも黒部五郎岳の下りから左膝が痛くなってきてペースが鈍化。
中俣乗越で小休止、ガスが飛騨側から流れてきて視界が悪くなった。
f:id:hon1976:20210923161945j:plain

赤木岳へ向けてアップダウンが多い、稜線歩きとは遠くから見るといいけど、実際歩けばこんなものだ。
赤木岳山頂付近で看板通り雷鳥が出てきた。
雷鳥は人間がいても逃げていかない。
f:id:hon1976:20210923162006j:plain

f:id:hon1976:20210923162026j:plain

北ノ俣岳、この旅最後のピークである、小休止する。
晴れてきたけど風が強い。
f:id:hon1976:20210923162120j:plain

有峰湖が見えたのでゴールに近づいていっているのは確かだ。
f:id:hon1976:20210923162210j:plain

太郎平小屋も見えているけど遠い。
この時点で12時半、予定より40分遅れ。
左膝痛でペースが悪いので行程を練り直す、とてもじゃないがコースタイム通りの歩きはできない。
日の入りが17時59分なので太郎平小屋15時、折立登山口18時を目安にする。
北ノ俣岳出発13時、太郎平小屋直前で木道が右から合流する。
4日前に薬師沢に向かった道である。
f:id:hon1976:20210923160740j:plain

太郎平小屋は14時半に通過できたが、そこから暑さが加わりペース悪化。
三角点ベンチで最後の休憩、残った水をほとんど飲んで太郎坂の下りに備える。
f:id:hon1976:20210923160804j:plain

そして折立登山口18時少し前に到着。
自販機でコーラを買う。
f:id:hon1976:20210923160843j:plain

f:id:hon1976:20210923160903j:plain

赤木岳から1人の登山者とも会わない静かな旅路。
入山したときはたくさんあった車はほとんどなくなっていた。
初めて長い縦走をしたが5日間は長すぎた感がある、最後は左膝が曲がらなかった。
有峰林道小見線の通行止めはまだ続いていたので、また岐阜県神岡迂回で戻った。
ダムサイトでは有峰湖と月が印象的だった。
f:id:hon1976:20210923160949j:plain