登山口は白馬村猿倉、平日のこの日はまだ駐車場に余裕があった。
いつも1人だが今回は同行者が居るため、登り始めは集合の都合もあり10時という遅さ、夏山時期の登り始めにしてはとても遅い時間である。
約1時間林道を歩いた所で白馬尻に到着。
白馬沢と大雪渓からの涼しい風が吹き下ろしてきて心地良い。
白馬尻小屋の前で遭難対策協会の山岳パトロールから登山指導があった。
落雷を避ける為に15時までには小屋に入ってほしい、この時間出発では遅いのでもう少し早く出発すべきだと言われた。
白馬尻から少し上がったところから白馬岳登山の核心部、大雪渓が始まる。
アイゼンを装着して登り始めたが、今シーズンは雪が少ないので前半は夏道を歩く部分が多い。
雪の冷たさと外気温の差で靄がかかり、行く手が見にくい。
靄が晴れた瞬間に行き先を見据えておかないと誤った方向に行ってしまいそう。
大雪渓は約2kmある、雪渓終わりで小休憩。
大雪渓を見下ろす。
私1人なら休憩はあまりしないが、同行者が居るため各ポイントで休憩である。
大雪渓の勾配もキツいが、この先の登山道の勾配もかなりキツい。
白馬岳は高山植物が豊富なことでも有名、色とりどりの花が咲いている。
登り始めてから6時間弱、村営白馬岳頂上宿舎到着。
ここで問題発生、受付時には次の日の行程を聞かれる、これは山小屋ではよくあることなのでいい。
同行者が大雪渓を下る自信が無いと言い出した、私は6本爪アイゼンだが、レンタルは4本爪なのでグリップが効かず自信を無くしたようだ。
仕方ないので受付の人には下山は栂池と告げた。
寝床は1人分のスペースが十分取られているし、16人部屋を5人で使用しているので快適だ。
昨年泊まった富士山の山小屋とは大違い。
17時から夕食、到着が遅かったので3回転目の最終組。
山小屋にしては珍しくバイキング形式、味も良いのでつい白飯が進んで食べ過ぎた。
食後は次の日のプランニング、部屋の中は電波が弱いので外のテーブルで電波を拾う。
栂池ルートは公共交通機関利用なのでプランニングが重要、休憩時間が長くなりそうなので各ポイントでの最終通過時刻を決めてメモしておいた。
21時消灯、部屋が暑くて寝苦しかったが、日付が変わる頃には適温になった。
4時30分頃起床。
外の空気を吸いに外に出てみる。
大雪渓方面、雲が多いが天気は良さそうだ。
見上げると県境稜線の白馬山荘、日本最大の山小屋。
朝食は5時半から先着順。
朝食もバイキング形式である。
6時15分出発、1時間弱で白馬岳頂上到着。
360°の展望。
雲海。
今登ってきた登山道と杓子岳、鹿島槍方面。
白馬村の平地。
下りは栂池ルート、大雪渓を通らないってだけでアップダウンが激しいので厳しいルートである。
右側の稜線を進んで行く。
三国境で休憩。
雪倉岳が美しい。
この先少し登って新潟県の最高標高地点の小蓮華山を目指す。
小蓮華山から振り返る白馬岳。
右側が白馬岳。
眼下は白馬大池。
白馬大池山荘で少し長めの休憩、山荘で買ったコーラは400円したが美味しかった。
軽い食事の後出発、ここから白馬乗鞍岳への登り返し、天狗原への下りは急なので体力が奪われる。
天狗原の端で最後の休憩、ギリギリ13時20分発のロープウェイに間に合いそうだ。
これに乗らないと車を置いてある猿倉へうまく乗り継げない。
10分前に自然園駅到着。
予定通り13時20分発のロープウェイに乗った。
続いて栂池ゴンドラリフト、雪のある時期とは違った雰囲気。
ゴンドラを降りたら夏の暑さを感じた。
扇沢行のアルペンライナーに乗車し八方バスターミナルへ。
10分ほどの待ち時間で猿倉行きに乗り継ぎ。
約30分乗って猿倉到着、少し歩いて駐車場に戻ってきた。
荷物の整理をして車を出す、前を行くのは折り返して白馬駅行きになった路線バス。
道が狭いのでバスに続いて走る、対向車が皆譲ってくれるので楽だ。
白馬駅でレンタルアイゼンを返却してやってきたのは道の駅小谷深山の湯。
前の日は風呂に入れなかったのでここで汗を流した。