活動日誌

主に登山とスキーの記録です

知床硫黄山 登頂断念 2022. 8.30

長年山に登ってきたので、ほとんどの山域に足を踏み入れて来たのだが、唯一の空白地域が南アルプス南部である。
荒川三山や赤石岳聖岳、光岳と3000m級が連なるあたり。
本当はこの辺に行きたかったのに全国的に天気が悪すぎて行けない。
唯一良さそうなのが北海道、そうは言っても本州よりマシって程度で雲は多い予報。

8月28日に仙台から太平洋フェリーで渡道。

北海道は何回も来てるから、登った事のない所で面白そうな知床の硫黄山に行くことにした。

8月30日、5時には拠点にしている清里町を出るつもりだったのに寝過ごした。
国道334号線から知床公園線に入ってすぐ熊とすれ違う。

登山口のカムイワッカ湯の滝に到着したのが8時。
コースタイムは往復で8時間、完全に出遅れた。
湯の滝の駐車場は滝見物の人専用なので少し手前の登山者用スペースに車を置いた。

12時までに山頂に着かなかったら諦めて下山する予定で出発。
道道知床公園線はカムイワッカ湯の滝から先は通行禁止、但し登山者に限りカムイワッカ湯の滝から硫黄山登山口まで道路特例使用申請書の提出により通行が可能になる。


ゲートを超えて、工事現場を歩き硫黄山登山口へ。

熊がいるのは仕方ない、それは本州でも北海道でも同じ事、熊がいるところに人間が入るのだから。
私は登山中に熊に会った事は何度かあるが、全て向こうから去って行った。

始めは樹林帯、硫黄採掘跡地で小休憩。
カムイワッカ川が見える。

カムイワッカ湯の滝まで走ってきた道道知床公園線も見える。

黄山はまだまだ先だ。

知床岬方面。

黄山という名の通り硫黄が登山道上に出てたり、噴気が出ていたりする。

新噴火口まではスムーズだった。
新噴火口から先は這松帯で枝は身体に当たる、足場は悪いわで苦労した。
少し下って硫黄沢出合、下流方向はここから下らないようにロープが張られている。

見あげる先はまだ長い。

時間は11時、あと1時間で着くのか?
基本的には硫黄沢を詰めるのだが、硫黄沢の傾斜が急になると林の中に細い登山道が付けられている。
そこで足を踏み外して硫黄沢側に転ぶ。
それでも登り続けたが、標高1200m地点でタイムアップ。
距離にしてあと800m、標高差であと350mの所で引き返す事になった。
ここで昼食にした。
黄山登山口に戻って来たのは15時頃。
せっかくここまで来たので道道知床公園線を知床岬方面に進んでみる。
本当は道路特例使用申請は硫黄山登山口までだが…
地図では硫黄沢を知床大橋で渡りその先で道道指定は終わり、知床林道としてルシャ川まで続いている。
数百メートルで知床大橋に着いた。

少しでも歴史が違っていたら知床半島を一周する道路が出来ていたのだろう。


その先ゲートは開いている。

カムイワッカ湯の滝まで引き返して滝見物。

立ち入り禁止ギリギリまで登り詰める。

立ち入り禁止看板から奥に入っている人がいて監視員に叱られていた。
車に戻り拠点にしている清里町へ。
パパスランド温泉で汗を流した。