活動日誌

主に登山とスキーの記録です

山伏 林道井川雨畑線県境ゲート 2023.10.26

色々な山に登ってきたが唯一空白地帯となっているのが南アルプス南部である。

山名では聖岳赤石岳のあたり、南アルプス南部は古くから林業が盛んで山奥まで林道が開設されているがマイカー規制が厳しく、登山口まで車で行くことができないのも足が遠のいている理由。

静岡県自体なかなか行く機会がない。

既に標高の高い山は冬の季節なので登ることは叶わないが前衛峰の山伏に行ってきた。

山伏と書いて「やんぶし」と読む、標高2013m。

ここは登山口の百畳峠まで車で入ることができる。

百畳峠の標高は1771m、山頂までの標高差243m、2000m峰に1時間で行ける。

ただしアクセスがたいへん、静岡県道27号で井川方面の大日峠を目指す。

上落合までは路線バスが乗り入れるが、その先はとても狭い、まあ好きだけどこういう道は。

それでもリニア工事の代償としてJR東海の全額負担で、隣の富士見峠にトンネルができるらしいので少しはアクセスが良くなるかも。

口坂本から大日峠は大型車通行困難の看板、上落合から口坂本のほうが狭いんだけど…

峠に登ってからしばらくすると林道勧行峰線に入る、勧行峰線で一般車両が入れる最奥が百畳峠駐車場。

雲一つ無い空、車は借りているタント。

狭い道が多いから軽自動車を借りた。

ここで山歩き装備に着替えて登り始める。

他には登山者はいない。

葉が落ちて明るい登山道。

30分で西日影沢からの登山道と合流し緩やかに登り詰めると山伏頂上。

ここまで来ると富士山が近い。

北側は南アルプス南部の峰々。

右側遠く赤石岳

布引山、笊ヶ岳、頭が少しだけ見えているのは塩見岳悪沢岳だろうか。

聖岳

山頂で地形図を見ていたら林道井川雨畑線の大笹峠が近そうなので行ってみる事にした。

山梨県静岡県を結ぶ林道の井川雨畑線と豊岡梅ヶ島線はいつも通行止めでなかなか通ることができない。

大笹峠への登山道は急勾配なうえにあまり踏まれておらず脆い。

途中の崩壊地から光岳方面を見る。

30分ほどで井川雨畑線に出た。

ゲート付近で多少の土砂崩れはあるものの、見える範囲では大きく崩れてはいない。

静岡側の路面はきれいでこのまま林道を歩いても百畳峠に戻れる。

しかし距離が長そうなので来た道を戻り山伏に登り返した。

登山道が県境なのでこの看板。

左側が山梨県、右側は静岡県

山伏山頂に戻ってきたが、朝見えていた富士山は雲に覆われそう。

下山途中で市営山伏小屋に寄り道。

正面入口の扉が固くて開かない、案内に従って裏から入った。

中はきれいだけどトイレがないから泊まるのは厳しいかも。

正午頃百畳峠駐車場に戻ってきた。

勧行峰線から見る井川湖

帰りは口坂本温泉に寄り道、入り口の道が狭いから交互通行用の信号が設置されている。

ナトリウム泉で独特のツルツルした泉質。

以前から気になっていたけど最終受付16時、夜に来てもやってない。

やっと入ることができ、汗を流してスッキリした。