活動日誌

主に登山とスキーの記録です

歩いてしか行けない高天原温泉 2021. 9.13

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薬師沢小屋で迎える朝、冷え込みが厳しい。
朝食は5時半からなので5時には発電機が動き始めて目が覚めた。
薬師沢のお茶がすごく美味しい、水と茶葉の相性が良いのだろう。
この日の目的地は歩いてしか行けない温泉、高天原温泉。
黒部川沿いに行く大東新道があるけど、これでは早く着きすぎるので日本最後の秘境と言われる雲ノ平まであがる。
出発は6時半、黒部川を吊り橋で渡ってきつい登りを2時間、標高差600mで雲ノ平へ。
標高2500mとは思えない平地が広がっている。
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そしてそれを囲む山の美しさ。
笠ヶ岳
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立山方面
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水晶岳と雲ノ平山荘
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水晶岳
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薬師岳
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雲ノ平山荘でスマートフォンの調子が悪くなったのであれこれやってたが電波ゼロなのでどうしようもない。
GPSのログを取るために予備機があるのでSIMを差し替える。
雲ノ平から高天原へ向かって少し上がるとドコモだけ電波が入るのでそこでいろいろ通信する。
ここからは山荘越しに黒部五郎岳が見えた。
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高天原へ向かって下るまでは気持ちの良い木道。
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それを過ぎると膝にこたえるような下りばかり。
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大東新道との合流点の高天原峠で昼食休憩。

その後はアップダウンの少ない道穏やかな道。
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予定通り高天原山荘到着。
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水が汲み放題なのがうれしい。
早速高天原温泉に向かう、しかし温泉までは登山道を20分歩く必要あり。
囲いの無い野湯、囲いのある露天風呂、女性用と湯舟は3つある。
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2日間の汗を流してすっきりした、ついでに温泉沢の水で頭を水洗い。
せっかく風呂に入ったのだが温泉の奥の竜晶池を見に登り坂を歩く。
竜晶池、とても静かだ。
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竜晶池から山荘まで50分、山荘でビールを飲む。
山小屋の宿泊費だけで48000円必要で手持ちがあまり無いから、山の高いビールは1日1本しか飲めない。
キャッシュレスが使えれば便利だが、山は現金主義である。

高天原山荘はランプの宿で発電機は無いから静かだ、でも個人的には発電機の音がしていたほうが山小屋らしくて好きだけど。

薬師沢小屋へ 2021. 9.12

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連続休暇なので山に行ってきた。
今回は4泊5日で富山市の未踏の山を回るつもりである。
荷物の軽量化の為に宿泊地は全て山小屋である。
私は雑魚寝だと寝られない性質なのだが仕方ない、コロナ禍だし、翌週は連休だから山小屋は空いてるだろう。
登山口は折立、本来なら自宅から2時間弱で到着できるのだが、小見線が落石通行止めの為、岐阜県周りで折立まで前日入り。
日曜日なので折立駐車場は満車に近かったがなんとか空きを見つけて駐車。
登り始めは7時、11年ぶりの薬師岳登山道である。
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最初の1時間で一気に標高を上げる、行程が長いので1日目は抑え気味で行かなければならない。
11時過ぎ太郎平小屋到着、昼食休憩。
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薬師岳が近い。
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ここで道は3つに分岐する、8割方の人は薬師岳方面で、私のたどるのは薬師沢方面。
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薬師沢までほとんど下り、薬師沢に沿って歩く。
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途中薬師沢に合流する流れをいくつも越えていく。
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14時過ぎ薬師沢小屋に着いた。
小屋の前で薬師沢と黒部川が合流、この辺の黒部川は清流だ。
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小屋前は黒部川を渡る吊り橋、揺れが凄い。
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小屋前のテラスでビールを飲んだら、周囲の気温が低いのもあって寒くなってきた。
夕食は17時半、山小屋の時間だな。

立山雄山 2021. 8.27

前日は天気が悪すぎてすぐ帰ってきてしまった、この日は天気が良さそうなのでまた行ってきた。
考えていることはみんな同じ、駅前の駐車場はいっぱいなので常願寺川沿いの駐車場に止めた。
こっちはまだ車が少ないからゆったり止められた。
8時40分発のケーブルカーで上がる、新型コロナウイルスまん延を感じさせない混雑ぶりだ。
コロナ禍で始発は遅くなり、最終は繰り上がってるので山にいられる時間は少ない。
コロナ前は始発で入山すれば奥大日往復や立山三山巡りなどいろいろなルートを取れて楽しかったが今はそうもいかない。

9時半頃室堂到着。
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雄山方面は予想以上に人が多いので、浄土山方面に行き先変更。
まずは室堂山の展望台まで行って足慣らし。
展望台から見る立山カルデラと山並み。
槍ヶ岳笠ヶ岳薬師岳黒部五郎岳など抜群の眺望。
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振り返って見ると大日連山。
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浄土山への急坂を経て富山大学立山研究所前で小休止、ここから見る雄山への道は急だ。
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三角形は剱岳、今日行ってる人は最高だろうね。
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一ノ越まで下って雄山を目指す。
上りルートが雄山神社社務所直下で崩壊して通行止めになっていて、下りルートが上下兼用ルートになってるので少し時間がかかる。
社務所は人が多いのでスルーして富山県最高峰大汝山へ。
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ここから見る黒部ダムや後立山はきれいだ。
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室堂周辺、池の水が輝いている。
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社務所に戻って700円の登拝料を払って雄山山頂へ。
登拝料500円から値上がりしたな。
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時刻は14時半、最終バスは16時半、自分の足を考えたら余裕で間に合う。
一ノ越通過15時、室堂到着15時45分。
最終の一つ前の16時発に乗車、駐車場手前の立山砂防軌道のヤードを眺めてから車に戻ってきた。
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この日のルート
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鹿島槍登頂断念 2021. 8. 3- 8. 4

本当は東京オリンピックを見に行くために休みをとっていた、しかし無観客試合になったので山歩きに変更。
目指すのは鹿島槍ヶ岳、登山口は立山黒部アルペンルート扇沢
家から直線距離なら50kmくらいなのだが、直接行く道は無いので糸魚川から国道148号を南下、道の駅小谷で仮眠。
いつもの悪い癖というかスロースターターというか扇沢に着いたのは8時前、登山口に近い駐車場に入れたけど、トイレに行くために扇沢駅まで歩いて往復したので登山口を通過したのは8時半。
ただでさえ鹿島槍ヶ岳は行程が長いのに遅すぎるスタートである。
柏原新道で後立山の稜線を目指す、標高差1000m。
柏原新道は歩きやすいと言われていて確かにその通りだけど始めは急な登りが続く。
汗が止まらなくてポタポタ額から落ちる。
スタートが遅かったのが災いして蒸し暑い、体力はどんどん無くなっていった。
種池山荘前の鉄砲坂では花に囲まれての登り。
コバイケイソウ
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ハクサンフウロ
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なんとかコースタイム通りに種池山荘に着いた。
名称の由来である種池はすごく小さかった。
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予定では冷池のテント場まで行きたかったが、冷池までは2時間強を要するし、この後夕立が降る予報、しかも冷池のテント場は稜線上で風が強く地面が傾斜しているとの事前情報なので悪天候で設営したくない。
時間は正午で少し早いけど種池でテント泊することにした。
テント場は公称30張り、この日は私を含めて8張り。
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真っ昼間からビールを飲んで昼寝、これで天気が良かったら最高なんだけど霧で真っ白。
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夕方起きてから次の日の行程を考える、種池から鹿島槍ヶ岳までは往復で9時間かかる。
最近体重増加で持久力が大幅ダウンしてるし、左上腕に入れてるチタンプレートを14kgのザックが圧迫して痛いので鹿島槍ヶ岳に行くのは断念する。
安全第一だ。
種池のテント場は標高2460m、時々風のゴーっていう音は聞こえるけど、樹木に囲まれてるからテントを揺さぶるほどでは無い。
今、1番暑い時期なので半袖でもテント内に居ればそれほど寒さは感じない。
翌朝の事を考えて20時過ぎには寝た。


翌朝4時起床、鹿島槍ヶ岳は諦めたが天気が良さそうなので爺ヶ岳まで行ってみる。
片道1時間なので手ぶらで頭にヘッドランプを装着。
夜明け前の青い世界がけっこう好き。
柏原新道と違って種池からは細かい石が多くて歩きにくい。
振り返ると種池山荘の上方に立山連峰が見える、いつも見ている方向とは反対。
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爺ヶ岳南峰は巻き道でパスして中央峰へ。
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鹿島槍ヶ岳はすぐそこに見える。 
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大町市街地の向こうには富士山。
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立山剱岳
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爺ヶ岳の影と針ノ木岳へ続く後立山連峰
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立っている稜線の西は富山県なのだが富山県の平地は全く見えない、それほど後立山は山深い。

種池への帰りは南峰経由、前日と違っていい天気。
正面に鹿島槍ヶ岳、やっぱり行っとけば良かったか?
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7時前に山荘に戻ってきてテント撤収。
柏原新道を下る、種池山荘が遠くなっていく。
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そして扇沢駅が近くなってくる。
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眼下にずっと見える川は扇沢
柏原新道開設前、種池へは扇沢を直登していたらしい。
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標高を下げると暑い、帽子が汗を吸ってツバから汗が滴る。
10時過ぎ登山口に戻ってきた。
扇沢橋から扇沢を見上げる、早くも雲が湧いてきた。
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大町温泉薬師の湯で2日分の汗を流した。
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次から山歩きのスタイルを変えようかな、重い荷物を背負うのに限界を感じた。
そして左上腕のチタンプレートは抜いたほうがいいのかもしれない。

上高地 2021. 7.21

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オリンピック4連休でどこに行っても人が多い事が予想される。
こういう時は山頂を目指してはダメなので、単純にキレイな景色を見に行こう。
そして誰も歩いていない登山道を黙々と歩くことにする。
平湯のあかんだな駐車場に車を置いた。
家を出るのが遅かったので9時50分発のバスで大正池へ。
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上高地行きのバスは混雑、1台では乗り切れなかった。
梓川越しに穂高連峰がよく見える。
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梓川の流れをみる、川の水が澄んでいる。
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西穂登山口に入ると今までの喧騒はどこかに消えた。
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樹林帯の中、標高差800mをひたすら登り続ける、
このルートはあまり使われないのだろうか、前回来たときは土曜日だったけど夏山混雑とは無縁だった。
それでもルートはしっかり整備されている。
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2時間半で焼岳分岐、とにかく暑いのでポイント毎に休憩。
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15分登ると西穂山荘、静かなのはここで終わり。
山荘はにぎやかだ、さすが4連休初日、コロナウイルスなんかどこかに行ってしまったみたいに夏山の混雑を感じた。
西穂高口駅まで下る、あと20分くらいで駅なのに雨が降ってきた、夏山は午後に天気が崩れるので仕方ない、合羽を着るが蒸し暑い。
西穂高口駅に着く頃には雨は上がって、屋上の展望台に多くの人が居るのが見えた。
屋上展望台から笠ヶ岳
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2020年に搬器をリニューアルした
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滑車、最近こういうふうにガラス張りにしている路線が多いのでマニアには嬉しい。
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15時の下り便に乗りたいのだが、切符を持っていない。
ほとんどの人は往復券を持っているが、私は上高地から上がってきたので切符は持っていないのである。
簡素な切符売り場で片道券購入。

山麓しらかば平駅はリニューアルされてパン屋さんがあって、おしゃれなカフェにみたいになっていた。
第1ロープウェイに乗り継ぎ、第2は日本唯一の二階建て搬器だけどこっちは普通。
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15時55分発のバスで平湯温泉に戻る。
平湯バスターミナルからあかんだな駐車場まで歩かなければならない。
道の案内図が解りにくくて右往左往していると、また雨が降ってきて合羽を着る。
17時過ぎに車に戻ってきたが、まだたくさん車がある、あかんだな駐車場は車中泊できないから全員山に行っている、4連休だから山奥深くまで行ってるのかな。

立山 雄山 2021. 7. 1

前回雄山登頂を途中で断念したので再挑戦、天気予報が良くないので家でゴロゴロしていたけど晴れてきたので立山駅へ車を走らせる。
こんなことなら朝一番で行けばよかった。
10時発のケーブルカーで上がる、高原バスに乗り継いで室堂着は11時10分。
かなり雲が多いな。
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一ノ越までの登山道のうち8割は雪の上を歩くことになる。
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一ノ越から後立山を見る、こっちも雲が多い。
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室堂から2時間で雄山到着f:id:hon1976:20210703105024j:plain

頂上は次の日の7月2日から有料なのでこの日は自由に出入り可能だった。
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黒部湖
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山頂社務所
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雷鳥沢を眺める、あと1か月で雪はほとんど無くなる。
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社務所前のベンチで昼食。
14時前下山開始、登山道脇には花が咲いていた。

イワカガミ
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ミヤマキンバイ
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室堂あたりはガスがかかって見通しが悪い。
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室堂ターミナルが近くなると濃霧で10m先も見えない状態、周りは一面の雪であり、誘導の竹ポールが無いとどこを歩いていいかもわからない。
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15時20分発の高原バスで美女平へ、雨の中を下っていく。
ケーブルカーに乗り継ぎ立山駅に着いても雨は上がらず、駐車場まで濡れながら歩いた。
やはり朝一番で行くべきだったな。

日本国 2021. 6.28

梅雨前線が本州南岸に停滞するこの時期は東北地方に行くと天気が良い事が多い。
山形県に入って間もなく、道の駅あつみまで来た、青空が出ているけど山のほうは雲が多い。
標高の高い山は諦めた、この辺で気になっているのはその名も「日本国」という山である。
この名称じゃなかったら見向きもされないだろう、標高は555mである。
県道山北関川線を東へ進み、旧小俣小学校が登山口の駐車場になっているので車を置く。
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登山口から1時間ちょっとのハイキング。
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杉林の中を進む。
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登山道には27分の〇という看板があるので目安になる。
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沖見休憩所から府屋の街並みを見る。
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さらに登って蛇逃峠(じゃのとうげ)東側の眺めが良い。
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10分強で山頂。
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展望台が閉鎖されている。
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樹木が多いので眺めが悪い。
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ベンチで小休止して12時頃駐車場に戻ってきた。
せっかくここまできたので山北関川線を更に奥に進み、雷峠を越えて山形県に入る。
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国道345号で下って道の駅あつみへ。
あとは勝手知ったる道なので海沿いを走って帰った。